対象読者
これは、社会的には何もないけど何かを始めたい人のためのガイドだ。
主に僕のスタートアップ体験から学んだことを書くから、同じような状況の人にはより読みやすいと思う。
他にも、何かの分野でマスターへの道を歩み始めたい人や、会社の中で新しいプロジェクトを始めたい人にも参考になる部分があるかも知れない。
逆に次のような人はあまり対象とは考えずに書いて行くつもりだ。
- 既に成功しているか、成功していると思い込んでいる人には必要ない
- 何も始めたくない人、今の生活に変化は必要ないと思ってる人も対象外だ(まずこんな記事は検索しないと思うけど)
- 学歴、資格、資金、キャリアを総動員してなんちゃってベンチャーみたいなのを始めたい人は読まないほうがいい。多分、読んでると癇に障ることがたくさん出てくる
もう少し的を絞ると、今現在は会社勤めをしていて近々独立を目論んでいる人にはよりフィットするんじゃないだろうか?
少し前の僕がそうだったからだ。
社会的に何もないと、やっとの思いで就職できた今の会社にしがみついてしまったり、逆に、俺には独立しか道はないんだと思い込んでしまったりと、ちょっと極端な行動や思考回路になりがちだ。
でも本当のところは、何を仕事にするかなんて自分の裁量で自由に決めればいいというのが真実だ。
サラリーマンも、フリーランスも、家業を継ぐとかも、この真実は変わらない。
どんな状況に置かれようと、自分のことは結局自分が決めるのだ。
言い換えれば自分自身に起こっているすべては自分に責任があるってことだ。
「会社がブラックなせいで俺はこんな仕事をやらされてる」とか「世の中の景気がもっと良ければこんなことができるのに」とか「家族に反対されたからやりたい仕事ができなかった」なんていうのは全部デタラメだ。
そういうのはご都合主義の思考回路が後からでっち上げたもっともらしいストーリー(またはこじつけの因果関係)に過ぎない。
短絡的な脳はもっともらしくて手っ取り早い結論を好む。
特に自分自身の不遇は耐え難い現実だから、でっち上げるストーリーも手が込んでいる。
この説明だけじゃ納得できないだろうけど、こういう人たちは自分自身に騙されているのだ。
(言うまでもないが、僕自身も過去にはこういう考えに囚われていたネガティブな時期があったし、今でも引きずっている部分はが全くないとは言わない。)
これらの後講釈は人間の性であり、現実(真実と言ってもいい)との間には多分に食い違いがある。
この食い違いのことをバイアスと言う。
一旦冷静になってバイアスを取り除いてみれば、あーら不思議、すべての責任は自分自身にあるじゃないか!と気付く。
この考え方に今ひとつ馴染めない人は、他の自己啓発本やハウツー本を読んだほうがいい。
でもちょっとでもこの考え方に惹かれたあなたは(つたない文章で申し訳ないけど)このガイドを読んでみることをおすすめする。
「見せるのはあくまで真実だ。」(モーフィアス)
本当は何もないわけじゃない人のためのガイド
前セクションで振り落とされた人はもうここには居ないだろうから、あなたは多分「何もない人」だ。
でもこれから議論をするように、社会的に何もないように見える人が本当は全然何もないわけじゃない。
正確に言うと、何もないように見えるけど、その実何もないわけじゃない人たちに向けて書いている。
あなた自身は次の項目にどれくらい当てはまるだろうか?
- 知的探究心はあるだろうか? 知らないこと、常識に反すること、自分の意見と対立する意見に耳を傾けることはできるだろうか?
- 努力するのは得意だろうか? もっと言うと努力することを楽しいと思えるだろうか? または努力することを楽しめるようになりたいと思っているだろうか?
- あなたと苦楽を共にしてくれる人、またはしてくれそうな人はいるだろうか?
この3つの質問に「Yes」で答えられるなら、もう殆ど大丈夫と言っていい。
結論を言ってしまえば、特にこんなガイドなんか読まなくてもあなたの思う通りやればなんとでもなる(僕がそうだ)。
でも、上の質問に「Yes」と答えられる、もしくは「Yes」と答えられるようになりたいと思う人達でも、スタートアップをしてから「最初の最低限の成功」を手に入れるまでにはメンタル的にとても苦しい時期を乗り越えないといけない。
誰にも相談できないようなタイミングってあると思う。そういう時にちょこっとこのガイドを読んで少しでも安心してもらえたらと思う。
(自分にもそういうものがあればよかったと思う。)
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