僕が仕事で関わっているチームで Linux を使ってみよう!という嬉しい動きが出てきた。
このシリーズ(#Unix Linux Books)では、これまで自分が読んできた書籍の中で Unix/Linux のスタートアップには欠かせないだろうというものをピックアップして載せようと思う。
 
一応書いておくと、僕が使っている環境は Mac OS X と Arch Linux で、チームメイトが使っているのは Linux Mint である。
いずれもデスクトップ用途で使う前提(今の時点ではサーバ管理などには踏み込んでいない)。
 
 
 

読み物として考え方を知る


 

 
(特に Windows を主に使っていて Linux を始めると)まず最初に「面白い」と思うのはその考え方、哲学である。
考え方や哲学が人々によって実践されると文化になる。Unix/Linux は突き詰めると文化の営みだと思う。
 
あなたの好きな物事を想像して欲しい。
僕個人の話になってしまうが、僕は Jazz や R&B なんかを始めとしたブラックミュージックに目がない。
どのアーティストが好きかというのは無数に存在するので「これ!」というのをまとめるのは不可能である。言い換えればブラックミュージック全体の雰囲気、考え方、やり方、つまり文化が好きなのである。
 
Unix/Linux はコンピュータを使う上での「自由」と「シンプルさ」を重んじる文化の結晶体、もしくはプラットフォームだと僕は理解している。
 

  • なぜ Unix/Linux では GUI 以上に CUI が充実しているのか。
  • なぜ Unix/Linux では移植性(どこでも動く)ことが重んじられるのか。
  • なぜプログラマを始めとする PC の上級ユーザがこんなにも Unix/Linux に惹かれ、そして使い倒すのか。

 
そういったことがざっくりと(プログラムコードや学術用語抜きで、しかもクールに)まとめられているのが UNIXという考え方―その設計思想と哲学
 
実はこの手の書籍は他にもいくつかあるのだけど、「まずはこれから」という視点で見ると、価格・ページ数・わかり易さという面でベストなのがこれ。
 
 
#Unix Linux Books
 
 
 

§1746 · Posted By · 2月 13, 2015 · Development, Review · Tags: · [Print]