Ableton Liveを使い始めるためのラフガイド
目次
はじめに
「これでもか」というくらい、DIYな音楽やってる人々の間で普及しているAbleton社のDAWソフト”Live”(以下、単に「Live」と記します)。
自身の周辺を見渡してみても、音楽やってる友人たちも半分以上がLiveをインストールしてるんじゃないだろうか。
特にDJや生楽器から音楽キャリアをスタートさせた方にユーザーが多いように思われ、自分もその部類なので、Liveのシンプルな使い勝手の良さには大変助かっています。
さて、今回この「A Rough Guide to Ableton Live」を書こうと思ったきっかけですが、とあるDJの友人がLiveを入手したはいいがどうもどこから触っていいか分からんと。うん、確かに直感的で扱いやすいソフトではあるけど、DAW未経験の人はこれどうすりゃいいの?って最初はなりますよね(僕も経験あるんで分かります)。
Liveには「インフォビュー」っていう機能があって、マウスを載せた部分の機能説明をしてくれるんだけど、専門用語が分からないと余計イラっとする。スタートアップチュートリアルも同じこと。
そこで、Webで親切なサイトがないか調べてみたんですけど、思ったようなサイトがぱっと見つからなかった。既存のDAW経験者からしてみたら、基本的なソフトの操作に関して書いたりすることに対しては(多分)今更感みたいなものがあって、LiveでDAWの基本を説明する気にはなれないんだろうなというのも何となく分かる。
まぁそんな訳で、自分にとっても日常的に使うソフトの使い方を改めて文章にするというのは勉強になることが多いだろうし、トライしてみる価値はあるだろうということで「A Rough Guide to Ableton Live」を書くことにした次第です。
「A Rough Guide to Ableton Live」では次のようなユーザーを対象にしたいと思います。
- Liveを購入しようか迷っている、または、購入してインストールしたはいいけどほとんど触ってない、いや、触りたいんだけど。
- MIDIとかエフェクトとかマスタリングとか書き出しとか実はよく分からんが、友達が「これを切って貼って云々」とか話してるのを横で聞いてると自分もできたらいいなぁとは思う。
逆に、本編のゴール部分「Liveで簡単なループ演奏を作ってみる」に記載しているような内容をご理解されている方は、本ガイドを読む必要はないかと思います。
執筆に当たっては次のようなことに関心を持ちつつ実現できるよう勤めたいと思います。
- 画像キャプチュアだけボーンと貼って終わりみたなのは結局理解につながらないことが多いので、なるだけ文章を中心に展開して行く。
- Liveを入り口としてコンピューターを絡めた音楽制作全般についてなるべく俯瞰的に触れたい。”俯瞰的に”というのは、せっかく小難しいことはソフトがやってくれるのだから、詳しい数式などは省きつつ、逆に理屈はストレートに伝わるように書けたらいいなと思う。
それと下記ははじめにお断りしておかねばならない部分です。
- 筆者はMacしか持っていないので解説もMacで操作することを前提に書いてますし、他OSでどうなのかは検証のしようがありません。ちなみに筆者の環境は現時点でMacBook OSX 10.6.8です。
- 解説に使用するLiveのバージョンは7です。ちょっと古くて申し訳ないです。8以降特有のもの、またはMax for Liveなどの機能解説をお探しの方は今のところ他を当たっていただいた方が早そうです。
- 本ガイドでは、Audio/MIDIインターフェースについては全く触れておりません。
「はじめに」の最後に、本ガイドでLiveのインストールについて長々とページを割くつもりはないので、詳しく書いてあるサイトのリンクを貼っておきます。